カホンのすべて。遊び方は?

カホンとは?

カホン

スペイン語で cajón という語は、文字どおり「箱」や「引き出し」を意味します。一方、楽器としてのカホンは、箱のような形をしていながら素晴らしい音を出せる楽器です。手や手のひら、指先を使って演奏します。奏者は演奏中、カホンの上に座ります。ブラシやマレット、スティックで演奏することもできます。

箱の5面は、通常、厚さ1/2から3/4インチの木の板で作られています。6面目は薄い合板の一枚板でできており、打面として機能します。カホンのこの面は「タパ(tapa)」と呼ばれます。

カホンはその大きさと重さのおかげで、持ち運びがとても簡単な楽器です。  カホンのそれぞれの面をたたけば、独特の音を出せます。こすったり、はじいたり、ミュートした打音や開放した打音を使い分けたりすることで、実にさまざまな素晴らしい音が生まれます。

カホンの歴史は?

 カホン

カホンは19世紀以来、アフロペルー音楽のなかできわめて重要な位置を占めてきました。1850年代には、カホンの人気は頂点に達しました。ペルーでアフリカの太鼓の代わりとして生み出された楽器です。植民地時代のペルーでは奴隷たちが演奏し、のちに主人たちによって禁じられました。初期のカホンは、空の果物箱や逆さにした引き出しを使ったごく簡素な道具でした。奴隷制のあと、カホンはクリオーリョをはじめとする幅広い層へ広まりました。しかし今日では、カホンはペルーの伝統音楽に欠かせない存在です。ペルーの国民的遺産を象徴する、たいへん愛される存在でもあります。

カホンの起源については二つの異なる説があります。一つは、この太鼓が西アフリカや中央アフリカ、アンゴラ、アンティル諸島に伝わるいくつかの箱型の楽器を直接受け継いだものだという説です。それらの楽器は、奴隷たちが手に入るスペインの輸送用木箱から作ったものでした。キューバのマタンサスのような港町では、タラを運ぶ木箱や小さなたんすの引き出しが、同じような楽器になりました。

もう一つの説は、奴隷たちが箱を楽器として用いることで、アフリカ系住民が多い地域における音楽を禁じたスペイン植民地の法をかいくぐった、つまり自分たちの楽器を巧みに偽装していたというものです。

カホンの演奏の仕方は?

 カホン

カホンの最も一般的な演奏方法は、本体の上に座り、手で各面をたたく方法です。ただし、カホンの後ろに座り、前かがみになって演奏する奏者もいます。自分にとっていちばん楽な姿勢で演奏してかまいません。

カホンの側面に開けられた穴は、音を吸収させるために自分の後ろ側に来るようにします。カホンの演奏方法の一つは、開いた手のひらで各面をたたくやり方です。手のひらや指を打面のどこにどう置くかによって、出る音は変わります。あるいは椅子に座り、この箱型の太鼓を体の前に抱えることもできます。こうすれば、脚の上に手を伸ばさずに、打面や縁をより素早くたたけます。

カホンの演奏スタイルはたくさんあります。その中から自由に選んでかまいません。大切なのは、演奏する姿勢が自分にとって心地よいことだけです。

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